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第6期幸雲南塾2016スタートアップ合宿を開催しました!

幸雲南塾2016/ラボアカデミーが、5月28日ついに始まりました。
スタートアップ合宿は木次町の「きすき健康の森」にて、開催しました。
フォトレポートをまとめましたので、ぜひご覧ください。
 
■中澤塾長より開講宣言
 
自分も塾生だったときに繰り返し言われたが、アクション・行動を起こすが何より大切。このことを意識してほしい。
 
■佐藤部長(雲南市政策企画部)よりご挨拶
 
塾生の皆さんには期待しかしていない。雲南市の総合計画で、チャレンジに優しい街になることを宣言している。市として皆さんのことを支援していきたいので、何かあれば私を頼ってください。大いに頑張ってください。
 
■事務局より連絡
今期のプログラムは10ヶ月間の伴走支援。取組みの「受益者」を理解する→事業計画をつくる→実践・改善するというプログラム。10月と2月には地域の方々の前での発表会を予定しています。
 
■塾生の取り組みたいことの共有
塾生3組から、取組みの内容を発表してもらいました。「在宅医療の仕組みをつくる」、「子どもをもっと自然の中で育てる」、「地域の方々の健康や生きがいをつくる」と、みなさん熱心な思いを伝えてくれました。
 
■講義&ワーク① 山元圭太氏「組織使命を定める」
 
<講師プロフィール>
 
1982年滋賀県生まれ。経営コンサルティングファームで経営コンサルタントとして、5年間勤務の後、2009年4月より認定NPO法人かものはしプロジェクトに入職。日本事業統括としてファンドレイジングや組織構築を担当。2014年9月に独立し、日本各地のソーシャルベンチャーやNPOのコンサルティング・支援を行なっている。専門分野は、NPO戦略立案、ファンドレイジング、ボランティアマネジメント、組織基盤強化など。現在、株式会社PubliCo代表取締役COO、雲南市の地方創生総合戦略推進アドバイザーなど。
 
<講義内容>
◯自己紹介
学生時代にNPO活動をしてきた結果、現場のプロはたくさんいるがマネジメント・経営のプロは少ないと感じるようになり、コンサルタントになった。現在は、株式会社PubliCoで思いを形にするお手伝いをしている。
 幸雲南塾1日目の今日は、それぞれの取組みのビジョン・ミッション(=最終的にどんなことを実現したいか)を共有する。
 
◯非営利組織の経営戦略10のステップ
立案、実行、改善している団体が成功している。10のステップを大きく分けると、【1】社会を変える計画→【2】事業計画→【3】実行計画。
【1】社会を変える計画には、①組織の使命を定める→②問題構造を把握する→③問題解決のための仮説を立てる→④組織の役割を定義する(=ある課題解決にはひとつのNPOだけでなく、複数の団体が取り組んでいるので、自分の団体の役割はどこか、誰をどう巻き込んでいくのかを定めることが必要)というステップがある。 
【2】事業計画には、⑤成果目標を考える→⑥必要資源を考える→⑦資源調達にむかう、というステップがある。目標達成のための支出計画(=予算)をしっかり立てることが大事。
【3】実行計画には、⑧組織基盤を作る→⑨実践実行する→⑩改善する、というステップ。
以上の10のステップのうち、今日は①の部分を中心にお話する。
今後も、自分はいまどの段階か、ときどき振り返ってほしい。
 
◯組織使命の意義
組織使命=ビジョン(あるべき社会の状態)+ミッション(組織が果たす役割)
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★ワークその1:各塾生のビジョン・ミッションを書き出してみました。
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ビジョン・ミッションを明確に共有できているとどんな価値があるのか? 
→目的達成のための他の手段・取り組みに気づく、悩んだ時に立ちもどれる=言行一致=ぶれない、ブラッシュアップできる(ビジョン、ミッションはリーダーの成長とともに変化していくもの)
では、共有出来ていないと?
→周りから理解されない、自分の方向性に迷ってしまう。
 
 ビジョン・ミッションはマラソンのゴールテープ。ビジョン・ミッションがないのは、どこがゴールか見えないマラソン。
 どこまで行けば終わるのか、この道でいいのか不安になる→燃え尽き症候群。
 いいことをしているのに、方向性がずれてきて空中分解。
 
雲南市でも各事業の先に何を目指すのかを整理した。その結果、具体的で意欲的な動きが出てきた。
 
◯いい組織使命とは〜「入魂度」+「共有度」〜
 入魂度:どれだけ魂が込められているか。
 共有度:同じ言葉で同じイメージが共有されているか。
 
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★ワークその2:心メーター入魂度を見つめる
 各人の心のメーターがポジティブに大きく振れた出来事、ネガティブに大きく触れた出来事を書き出し、共有。
 ※共有時、聞き手は、全てを受け入れたうえで、「なぜ」「それはこんな感情ですか」など質問しながら掘り下げていく。
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共有度の高い、分かりやすい組織使命は、「こういう場面をつくりたい」が表されている。
 例1)ディスレクシア(学習障害のひとつ)がポジティブに受け入れられている場面をあふれさせたい。
  → そういう場面があふれていない原因ごとに事業を組んだ。
   ・知られていない → 啓発
   ・受け止められていない → 相談員の設置
   ・活かされていない → ディスレクシアの学校
 例2)子供が売られない世界は作れる(←「児童買春撲滅団体」から変更)
  → 支援が増えた。
 
共有度で大事なことは、物語で語ること。物語には、記憶強化効果(人間は何かと紐づけて記憶をする)、背景理解効果、行動誘発効果がある。
物語の基本型は、<「困難」に直面している「主人公」が自己の「努力」と周囲からの「支援」を受け、「成果」を手にする。> 少年漫画やギリシャ神話もそう。
 ※ビジョンツール(例:雲南市のPR動画)の作成も共有手段として有効。
 
◯主人公を定める
今から10ヶ月かけて作るストーリーを考えてもらう。
主人公は誰か?非営利の場合は主人公は自分ではない。この人を助けたい!という人がストーリーの主人公、すなわち「受益者」にあたる。
例)おっちラボの受益者は塾生の人。雲南にすむ人にとって価値があるか、取り組む課題の深刻度が適切か、本気であること、の3要素を備えた人。
複数の主人公にヒアリングをすることが必要。
 
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★ワークその3:主人公を描く
 各塾生の取組みにとっての「主人公」は誰かを考え、その特徴を具体的に考えました。塾生からは、「もっと主人公のアフターケアのことを考えたい」、「地域の人の意見をもっと聞いて、何に悩んでいるのかを考えたい」、「まだこちらの取組みの価値が伝わっていない人や、他の団体がその価値を提供できていない人が主人公になりそう」などの声が上がりました。
 それに対して、講師の山元さんから、「雲南市の政策や主人公たちの実際の声を調べてみましょう」、「誰を主人公にしても成り立つ取り組みであれば、どこに自分が入魂できるか、を大切にしましょう」、「段階的に主人公が変化してもよい。各段階に応じて取組みの内容が決まる」などのコメントをいただきました。
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◯ストーリーを描く
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★ワークその4:4コマ漫画風に描く
 文字にすると抽象概念で終わってしまうので、各塾生が思い描いている、それぞれの取組みによって起きて欲しいストーリーを「主人公」「困難」「努力/支援」「成果」という4つの場面で描いてもらいました。
 塾生の発表を受けて、山元さんからは「段階に応じて複数のエピソードを作ってみるのもよい」、「主人公の不安な気持ちをもう少し具体的に調査してみるとよい」、「そのストーリーに入魂しているかを、よく見つめてほしい」などのコメントをいただきました。
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今後、ビジョンやミッションも明確に言語化してみてほしい。そのときに、成果をどのように測るのかまで、しっかり考えて決めて欲しい。単に「社会にとってよさそうなこと」ではなく「社会を良くすること」を目指して欲しい。
 
◯まとめ
塾生からは、「自分のプランにこんなにエネルギーを注いでもらい嬉しかった。もっとすごいことが出来るんじゃないかと思う。地域の現状を知りたい」、「いろんな意見をいただいたので、いちど頭の中を整理して、10ヶ月間のぞんでいきたい」、「やりたいことだけでなく、必要な他の部分も考えを深めていきたい」、といった感想が上がりました。
 
山元さんより「塾生のプランは雲南市に必要なプランだし、塾生のみなさんは必要なプレーヤーなので、地域がのぞむ成果を出すことができるか10ヶ月間頑張ってほしい」というまとめのコメントをいただきました。
 
<交流会>
19時からは同じく「きすき健康の森」のバーベキューハウスにて交流会が開かれました。ラボアカデミー生も合流し、地域の金融機関の方もご参加いただき、より地域に貢献できるよう親交を深めました。

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