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第5期 ラボアカデミー第5回 活動レポート!

第5期 ラボアカデミー第5回 活動レポート!
 
第5回は木次町の「健康の森」にて、前日開催された地方創生フォーラムからのツアー参加者の皆さん含む、総勢30名以上の皆さんにお集まりいただき開催しました。
フォトレポートをまとめましたので、ぜひご覧ください。
【フォトレポート】https://goo.gl/wTpS5a
【イベントページ】https://goo.gl/F0FwYd
 
 
第5回のテーマは「チームのエンパワーメント」。
講義形式で開催するのは今期最後。市外県外の方も多く集まり、さわやかな秋晴れの中で会場は大いに盛り上がりました。
 
●【ケーススタディセミナー】
◆ゲスト講師:【岡本 拓也 氏】SVP東京代表理事 /NPOカタリバ常務理事・事務局長 1977年大阪府生まれ。大学卒業後に公認会計士に合格し、大手監査法人にて監査や企業再生業務に従事。震災直前の2011年3月に独立。同年4月よりSVP東京 代表理事に就任し、5月よりNPOカタリバの理事 兼 事務局長に就任(2013年6月より常務理事) 現場と支援の両面から、ソーシャルセクターの成長と成熟に尽力中。
・「ソーシャルベンチャーパートナーズ東京」http://svptokyo.org/
・「認定NPO法人カタリバ」http://www.katariba.or.jp/
 
○講義を始める前に
今日のお願いは3つある。
1つ目は挙手をして質問をしてほしい。
2つ目はソーシャルに興味をもってほしい。またソーシャルメディアでの発信は自由にしてほしい。
3つ目は友達になってほしいので、この後またお話してください。
 
今日は塾形式では最後の開催なので、まずは隣の人と3分ぐらい話をして、どんな話をしたか教えてほしい。
 
大阪さん・若槻さんは今度の最終報告にむけて意気込みを伝えたいので、いいプレゼンのコツやアドバイスをおしえてほしいとのこと。
古津さん・曽田さんはプランを実際にどのように進めて行くかを考えている。
 
○今の活動の経緯
自分は今二つのNPOにかかわっている。一つはSVP東京という、スーパーおせっかい集団。
もう一つは教育分野のNPOカタリバの常務理事。
 
現在、若者世代が自信や世間に悲観的になっている。
だが自分は振り返ると今までやりたい事をやってきた。
20−21歳まで、「広い世界が見たい」という理由で大学を休学してバックパッカーとして世界を旅した。
留学したかったが、特に勉強したい事がなく、それなら自由に好きな事をしようと30カ国をめぐった。(エジプト イスラエル イラン)
どこに行っても人は優しかった。
2年間バイトして旅費を貯めたが、日本ではバイトをすれば大学生が世界を一年間旅できる程お金が貯めることができ、すごいと思った。
 
一方インドなどでは恵まれない子供もいる。
旅先で、尊厳を保てない人も多くいるということを間近に感じられた。
たまたま旅費が安くて訪れたバングラディシュで、銀行で女性に小額を融資するマイクロクレジット(グラミン銀行)という仕組みを見た。2006年にはノーベル平和賞を受賞し、国連も真似して貧困問題を解決している。
それを見た時、涙が出る程感動した。
そして国連に行きたかったが内部政治が激しいと聞き、その一方実際にビジネスを応用して貧困を変えていくというのはすごいと思い、社会起業に興味を持った。
 
次に衝撃を受けたのはインドのガンジス川。泳いだらその後2、3日寝込んだが、その近くにマザーテレサの家があった。
そこで2週間くらいボランティアしていたが、そこで31歳ぐらいの会社を辞めて放浪している人に「岡本くんなにができるの?」と聞かれた。
「なんでもやります」と答えたが、「なんでもやりますなんでもできますは、何もできないのも一緒」と言われる。
自分自身が何をやりたいのか、なにができるのかをきちんと考えるのが大切、というメッセージだったのだと思う。
 
第5期 ラボアカデミー第5回 活動レポート!
 
 
○3つの挑戦
①バックパッカーから会計士へ
②会計士、アドバイザーから、起業再生でリーダーシップをとり経営者へ
③支援する側から自分が当事者へ
 
帰国後は、マイクロクレジット(ビジネスの社会貢献)に感動したこともあり、ビジネスの分野でも難しい「会計士」に挑戦し3年で資格を取得した。
起業再生の仕事を夢中で行っているうちに29歳になった。仕事を認められるようになったが、マイクロクレジットのことが頭をよぎり「本当にやりたかったことはなんだったのか」と自問する。
ある日同僚に誘われて参加したカンファレンスで、多くの社会起業家に出会い自分はなぜ会計士に挑戦しようとしたのか思い出した。
お金も大事だが、自分がやりたい事と仕事が一致して、だからこそ力が湧いてくる、それが本当にすごいことだと実感した。
2足のわらじをはいて、支援しよう、と思った。
NPOカタリバの今村久美さんに「一緒にやりたい」と申し出たが、「中途半端な支援はいりません」という返答に衝撃を受けるとともに、「本気で助けてくれる」ということがいかにパワフルな支援になり得るかを知った。
 
当時は週末に大坂に出張に行ってサポートしていた。本業もプロボノも全力でやろうと思った。
しかし夜や週末もプロボノ支援していると、忙しさから身体を壊すようになる。
そろそろ限界を感じていたが、辞める勇気はなかった。
その時収入はかなり高くなっていたし、やめようとすると周囲からの引き止めが大きかった。
しかし一度きりの人生なら、好きな事をやろうと思えた。挑戦した後悔よりも、やらなかった後悔の方が大きいと思ったから。
 
2011年2月末退職。辞めて11日後に震災が起こった。
 
その時SVP東京の代表が辞めることになったが、SVPは大切な機能だと思うから、ぜひ絶やさず自分にやらせてほしい、と立候補した。
NPOカタリバからも、今村さんが東北に行って掛かり切りの状態で、専務理事になってほしいと言われ腹をくくった。
自分にはビジネスの経験があったので、それを活かしカタリバも大きな組織となった。
 
○大切にしていること
自分はカリスマでもなくヒーローでもない。ただ、最初の志を忘れなかったと思う。
人の能力はそんなに差はないと思うが、あるとすれば経験や挑戦の差であると思う。可能性は青天井であると信じ、意識して磨いて行った。
何に心が動くか、何にわくわくするか?大切なのは自己受容・自己信頼。そこからしか始まらない。
自分を信頼する事は難しいが、自分も意識して実践している。
あなたは生まれながらにして、ユニークな存在。そんな自分をどこまで信じれるか。
 
自分の好きな言葉「早く着きたければ1人で行け 遠くへ行きたければ、みんなで行け」(アフリカのことわざ)
 
みんなとやるのは面倒も多いが、楽しい。
一年に一回、この話をする。「またか」と思われるけど、伝わっているかと思う。
未来、というが、時間は今しかない。未来は予測する物でなく、今の積み重ねで創るもの。
おっちラボやみなさんと、同じ志を持つ同士としてこれからも歩んで行きたいと思う。
 
○SVP東京
本業を持ちながらも社会起業の支援をしたいと志す人が、10万円を持ち寄り5人以上のチームで支援する仕組み。
毎年合宿を行いながら、事業をどこに向け走らせるか夜中まで議論する。
人もお金も限られているので、支援先はへ2日間本気で支援する。
人生を掛けて挑戦している人に、どこまで真剣に支援できるか。
フローレンスの駒崎さん、ケアプロの川添さんとも協働した。ケアプロも最初は帳簿の手直しが大きく必要な程だったが、サポーターと一から立ち上げた。
大事なのは「共に成長する」こと。一方通行の関係性ではなく、共に学び相互で成長する事が重要。
自分は何ができるか、みんな悩みながら当事者になっていく。そして自分が成長するからこそ、支援先の団体に価値が届けられる。コミュニティソリューリョンは、解決できることが大きい。事業によりすぎず、行政により過ぎずよいパートナーシップを。
○SVP International
まだ自分が社会にインパクトを与えられないと感じる人ほど、ぜひ入ってほしい。三分の一は働きながら活動しているし、引退後に関わっている人もいる。
いろんな形で関わりたい人がいる。20代でも50代でも、みんながインパクトを与えられる時代である。
どんな風に関われるか、共感してもらい巻き込んで行く。
 
○最後、組織について
メンバーを巻き込んだ時の話。
気をつけている事は、制度も大事だが「対話と運用」の重要性。
問題があると新しい仕組みを入れたがるが、既にあるもので十分。いかに対話して信頼し合えるか。
人を機能ではなく存在として見る事。その人は存在そのもの、独自の暖かみや悩みを持っている。
人が変われば組織が変わっていくが、その変化を許容する。清濁合わせ呑んだ上で、清を呑む。いかに自分の信念をつらぬけるかだと思う。
組織は常に中心から。支援者が現れて中が悪くなるとしたら、それは皆さんの在り方の問題。組織のいろんな課題は自分を振り返る学びの場だと思っている。そしてリーダーである程学びの場は多い。
関わってくれている人の人生の、大事な部分を担っている。土壌を耕していくことが重要。組織にとって重要なのは愛と信頼で、難しいが恐怖による縛りより自分自身の中に愛情を持って信頼でつなげれるように。
自分の人生の時間を何に使うか大切にしているのは、当事者であること。これからは一人一人がチェンジメーカーになっていくことが重要。
 
●質疑応答
Q.大阪さん
 お話ありがとうございます。人生の教訓にしたい。
 皆本業があった上でのプランの進行、両立の難しさを感じている。
 本業との両立のコツを知りたい
A.岡本さん
 自分の身体が動くうちは、やれるだけやろう。
 本業をしながら、心をカタリバやSVPに持って行かれて、居ても立っても居られない事もあったが、基本的に両立が相乗効果をもたらしていた。
 最後はどちらにわくわくするか、自分の人生の時間をどちらに使いたいかを基準に決断した。
Q.波崎さん
 カタリバに参画し、スタッフが5人から80人へ規模拡大したコツは何か。
A.岡本さん
 自分が入ったから増えた訳ではない。今村久美の力が大きくカタリバを引っ張ってきた。また働きやすい場を作ることに力を注いできた。
 弱小NPOに入ってきてくれる仲間。それによって新しい関係性が生まれ、みんなで作ってきた。結局は人が人を呼んだのだと思う。
Q.SVPの復活も人の繋がりか?
A.代表がいきなり辞めるというのは、激震が走った。選択に理解は示されたが、実際問題だれが代表をやるの?というところで立候補し、リーダーとしての研鑽はそこで積まれたと思う。
Q.曽田さん
 自分にとってはカリスマ性を感じた
 組織をまとめて行くのはリーダーの色で雰囲気が変わると思う。
 いろんな人がいる中で、愛と信頼でまとめるのは並大抵の事ではないと思うが。
A.岡本さん
 実は2年目くらいに本気で辞めようと思った事がある。
 一生懸命してるのに、全員に突き上げをくらう時期。
 しかしその時に内省を始め、全部自分に原因があったと気づいた。
 皆自分の事を信頼したいと思っていただけだったのだな、と思った。
 そこで改めで深い感謝ができたので、最初からできている訳ではなかった。
矢田さんはどうですか?
(矢田)自分はもともと人が好きで、嫌いになられても好きでいられる。人の事を好きでいられているか、というのは自分にもよい内省だと思う。
(岡本さん)今村さんもシャイだけど人を信頼するタイプ。矢田さんと似ている。変わりたいときはまず自分が信頼して愛を持つ。人も結局は動物なので、信頼や共感を敏感に感じ取れるから、偽れない。
 自分も人が好きだがきつかった瞬間があった。雲南に来ると住みたくなる。都内でも自転車で移動するなど身体を動かしたり、自分自身がいつもご機嫌でいられるようにする事が大事。
 
●【終わりに】本日の振り返りとしてコメントを頂きました。
・岩本悠さん
「プレゼンのポイントは、共感を得られるか。大事なのは、その人自身の思いや魅力が伝わるかどうかではないか。」
・中山慎太郎さん
「スキルと人間との掛け算で、その人しかできない仕事ができるのではないか。今日のプレゼンは発表者の「人間」を感じたので、そこに自信を持って欲しい。」
・岡本拓也さん
「発表者へのコメントの中にはぐさっと刺さる部分もあったかもしれないが、みな愛を持ってコメントしているので適当に受け流して必要な部分を受け取ってほしい。島根県の山の上で、土曜日にこれだけの人が集まっていることに感動した。これは挑戦している皆さんが呼び寄せたもの。三原次長さんが、「そういえば地域を良くしたいと思って役所に入ったことを思いだした」とおっしゃっていて感動的だった。プレゼンターが引き出したのではないか。ここに来た人は元気を貰ったと思う。最終報告会では、ぜひ自信をもって、内側から出てくる思いをぶつけてほしい。最後の2週間が伸びる期間なので最後まで頑張ってください。」
・矢田塾長
「今日は講義形式では最終日。実は、幸雲南塾第1期生の1回目がこの会場だった。5年後に雲南市がこうなるとは誰も予想していなかった。その時から関わっている人からすると嘘みたいな5年後が来ている。私も、岡本さんが言ったとおり愛と信頼が大事と思っている。私は、自分のことを一番信じることができず、自分は何も出来ない人だと思っていた。でも、父が亡くなる直前、私のことを「信じている」と書いてくれた。その後も諦めたくなったこともあるが、ヤクルトレディーをしていたときに頑張ったらお客さんが200人から800人に増えたことがあった。私は、父や周りの人に信じてもらって、できるようになった。だから、自分ができることは「信じること」だと思っている。事務局も一番の「信じる人」として、塾生に厳しいコメントを飛ばすので、フル活用してほしい。うちの自宅も開けているし三日市ラボでもプロジェクターを用意しているので、いつでもプレゼンの練習に来て欲しい。OBも手伝ってくれる。頑張ってきたことを最終プレゼンに詰め込んでください。」
 
●【記念撮影】最後に、塾生・アカデミー生・事務局で記念撮影。
 
第5期 ラボアカデミー第5回 活動レポート!
 
●【交流会】18時からは同じく「きすき健康の森」のバーベキューハウスにて交流会が開かれました。地方創生フォーラムのツアー参加者の方々も多くご参加いただき、塾生、アカデミー生、地域内外の一般参加者の皆さん、関係者、事務局、たくさんの方々が集まって、学び合い、支え合い、より地域に貢献できるよう振興を深めました。
 
「幸雲南塾/ラボアカデミー」とは?雲南市が主催し、全国で活躍する20~30代の若手先輩起業家を講師に迎え、塾生自らが実行するプランを作り上げていくプログラムとして、平成23年から毎年約半年間の塾を開催し、60名の卒業生を輩出してきました。第5期は、さらなるステップアップを目指し、市内のコミュニティが抱えている地域課題や地域資源、市内事業者、先輩塾生とのマッチングを図ることで、より実践的なプラン作りを目指します「幸雲南塾2015/ラボアカデミー」開講!→http://www.city.unnan.shimane.jp/www/contents/1432595664102/index.html

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