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第5期 ラボアカデミー第1回 活動レポート!

今年も幸雲南塾が開講しました!第1回は、木次町の食の杜・室山忠庵にて総勢40名近い皆さんにお集まりいただき開催しました。
 
第5期 ラボアカデミー第1回 活動レポート!
 
フォトレポートをまとめましたので、ぜひご覧ください。
【フォトレポート】https://goo.gl/PCqP08
【イベントページ】https://www.facebook.com/events/1420197604971535/
 
第1回のテーマは「地域課題の見つけ方・地域資源の活かし方」。プログラムをリニューアルして迎えた第5期。この半年間でどんなコトおこしが生まれてくるのか、楽しみです!皆さん、応援よろしくお願いいたします\(^o^)/
 
●【開塾にあたって】
塾の主催者である雲南市政策企画部の佐藤満部長より、開塾のあいさつを頂きました。
「雲南市はチャレンジをまちづくりの中心に置くことを決めました。皆さんのチャレンジで、まちづくり全体を動かして頂きたい。今年は姉妹塾との交流も予定されており、追いかけられる立場であると同時によき先輩として、全国の仲間と切磋琢磨しなければいけないと思っている。
雲南市は、皆さんのような志ある若者の積極的なチャレンジをしっかりと応援していきます。期待しています」
 
●【幸雲南塾2015カリキュラム紹介】
第5期となる今期は、メンター(伴走者)が半年間、塾生をサポートする『幸雲南塾ー伴走型人材育成プログラムー』と毎月1回先輩実践家の事例を学びながら、チャレンジプランを計画・実践する『ラボアカデミー』の2段構えのプログラムでスタートしました。
 
●【塾長より】
塾長をつとめるNPO法人おっちラボ代表理事の矢田明子より、今期にかける想いをお伝えしました。
「事務局のNPOおっちラボも、立上げから1年が経ちました。スタッフの8割が幸雲南塾卒業生ということで、当事者により企画・運営される塾です。実践してきた当事者の意見を反映したプログラムになっているところが今までと違うところ。
プロの支援が受けられるというのはもちろんですが、スタッフの多くが塾卒業生ということで、想いを分かち合い、一緒にくじけ、一緒に泣くこともできる。半年間思い切ってやってもらいたい」
 
●【自己紹介タイム】
今期は、4組6名の幸雲南塾生と8組13名のラボアカデミー生を迎えました。市内からの参加者が8割、平均年齢31歳の皆さん。幸雲南塾は半年間、ラボアカデミーは3月まで、お互い切磋琢磨して、想いをカタチにしていきます!
 
●【特別講義:地域の未来をつくる10のステップ】
今期、幸雲南塾生のみの特別カリキュラムとして、NPOマネジメントラボ代表の山元圭太さんに『地域の未来をつくる10のステップ』として、事業計画・経営計画の作り方についてお話しいただきました。
 
◆講師:
【山元 圭太 氏】
NPOマネジメントラボ 代表
日本ファンドレイジング協会認定ファンドレイザー
1982年滋賀県生まれ。卒業後、経営コンサルティングファームで主に組織人事分野のコンサルタントとして、5年間勤務の後、2009年4月にかものはしプロジェクトに入社。日本部門の事業全般(ファンドレイジング・広報・経営管理)の統括を担当。2014年独立。日本各地のソーシャルベンチャーやNPOの支援も行なっている。専門分野は、ファンドレイジング、ボランティアマネジメント、組織基盤強化など。
・Blogヤマゲンメモ 
 http://yamagenmemo.blogspot.jp/
・NPOマネジメントラボ 
 https://www.facebook.com/npo.management.labo
・NPO法人かものはしプロジェクト 
 http://www.kamonohashi-project.net/
 
第5期 ラボアカデミー第1回 活動レポート!
 
○自己紹介
普段は東京・横浜でNPOや公益組織のマネジメントやファンドレイズ(資金調達)の支援をしている。この仕事を始めたきっかけは、学生時代から海外の途上国支援に関わる活動をしていたこと。様々なNPOやNGOにインターンをした結果、現場支援のプロはたくさんいるが、経営やマネジメントをできる人がいないことが分かった。
自分が経営マネジメントのプロになり、問題解決に貢献したいと考え、ビジネスコンサルの会社で5年間働き、その後転職して「子どもの人身売買をなくす」ことを目的としたNPO法人かものはしプロジェクトで5年間働く。
2014年独立して、現在NPOのコンサルティングの活動をしている。
 
○NPOマネジメントラボとは
ミッションは「本気で社会を変えること」を目指すチェンジメーカーが「想い」を「カタチ」にできる社会を実現すること。それは本気で「特定の社会課題や地域をよくしたい」という人たちの、想いだけでは通用しない現実も見てきたため。
活動を進めていく上では「好き嫌いを超えて戦略を立てること」「組織、仕組み、資金」が必要。そうしたことが得意な人とパートナーを組んだりマネジメントやサポーターを支援すれば良いのではないかと考え、その実現に向けて取り組む組織である。
 
○地域の未来をつくる経営戦略
=「本当に社会を変える組織のための10のステップ」
多くのNPO、NGOを見てきた中で分かってきたのは、組織には「本気で社会を変えてゆこうとする組織」と「社会に良さそうなことをしたいだけの組織」と2種類あること。どちらがいい悪いということはなく、それぞれに存在意義はあると思うが、個人の好みとしては社会に良さそうなことをする人たちではなく、実際に良くしていく人を支援したい。
 
○「社会を変える」ための10のステップ
これら10のステップは、大きく3つの計画に整理できる。
◇社会を変える計画
存在理由、問題構造、問題解決仮説、役割定義
◇事業計画
成果目標、必要資源、資源調達
◇実行計画
組織基盤、実践実行、カイゼン
 
○3つの計画
・まずミッションを掲げ、問題構造を分析し、解決のための仮説を立て、その中で自分たちにできる役割を定義することまでを「社会を変える計画」
・次にどんな成果をどれくらい出すのか成果目標を設定し、それに必要な資源を明らかにし、どうやって調達するかを考えるのを「事業計画」
・最後に、そういった活動をどういう組織でやるのか、集まったメンバーにどう効果的に動いてもらうのか、どうやってその活動の改善プロセスを回してゆくのか考えるのを「実行計画」と呼んでいる。
 
本来はこの内容を4日間で伝えているので、今日の時間はそのおおよそのフレームをとらえ、その中で自分に使える情報を取捨選択してほしい(※山元さんの講義は引き続き冬にマネジメントスクールとして開講予定です!)
これが自分たちで立案し、実行し、このプロセスを進化させていける組織は、社会を変えられる。ぜひ塾生の皆さんには、そういった組織やチームになることを目指してほしい。時間はかかるかもしれないが、自分もできる限りのサポートはして行けたらと思う。
 
●【ケーススタディセミナー~コト起こし実践者から学ぶ!~】
◆ゲスト講師:
【三浦 大紀 氏】
株式会社シマネプロモーション代表取締役 
1980年島根県浜田市生まれ。
早稲田大学卒業後、東京にて国会議員秘書、国際NGO職員などを経て、島根県江津市のビジネスプランコンテストを機にUターン。江津市の中間支援NPOてごねっと石見のスタッフとして店舗誘致や起業支援などを担当後、2014年株式会社シマネプロモーションを設立。コミュニティづくりの経験を活かし、まちづくりや地域・企業の魅力化事業を行う。「生きていくために、自分のやくわりを常に探す」がモットー。
・株式会社シマネプロモーション http://shimapro.net/
・HARIYAMA PRODUCTIONS http://hariypro.exblog.jp/
 
○本日のテーマ「まちの魅力の見つけ方と活かし方」について
住み慣れた町にも知らないことはたくさんある。その見つけ方のコツなどを話したい。起業してから1年少しとまだ間もない。喜びもつらさもたくさん味わうが、それだけ本気で取り組んでいるということだと思う。皆さんも同じような思いを持っていると思うので、今日はその経験の中で感じたことなどもシェアできたらと思う。
 
○自己紹介
1980年、石見地域で一番大きい浜田市で産まれ育った。大学進学のため上京する。14年間東京に住み、3年半前に島根にUターンした。趣味は旅や歩くこと、山登り、音楽ならヒップホップが好きでDJもしていた。大学卒業後は国会議員秘書を2年間務めた後、フィリピンで結核などの健康改善を支援するNGOで政策提言の仕事を経験。そのように多地域で暮らす中でも、盆正月は浜田に帰省していた。そこで「年を重ねると土地の価値が見えてくる」ことに気が付いたことでUターンに至った。
 
○シマネプロモーション
3年前から個人事業主として事業を行い、1年前に理学療法士の弟(現在は横浜)と出資して会社化した。会社メンバーはみんなUターン者である。
何をする会社かというと、今どこの地域でも盛んに「あらゆるシーンでそれぞれの地域の魅力を掘り起し、それを活用していきましょう…」という言葉が叫ばれている。そこでシマネプロモーション(以下、シマプロ)は、中からは見えにくい地域の魅力を敏感にキャッチし、これまでのやり方にとらわれない自由で柔軟な発想を基に提案、実行して、地域や人を面白くするきっかけをつくることを行う。
シマプロは今後「考えること・アイディア」の価値を高め、一つの企画にも多くの職種が参画できるようにし、地方でも代理店として成功してゆけることに挑戦している。
 
○具体的なオシゴト
・空き店舗が多い
→浜田で築80年の古民家を改装したシェアオフィスを運営。地方も多様な働き方に対応させるため。また古くてもよいものを残し、たくさんの人が訪れる「場」を作りたいという目的から。
・地元の人が地元の良いものを知らない
→「YUTTE」という引き出物サービスを行う。島根にはたくさんいいものがあるので、文化を乗せて伝えたい。こだわりとして、使う箱は松江のお茶文化のなかで、お茶菓子を入れる「はり箱」として職人が手作りしており、実はこの箱を売ることも目的の一つ。一つの商品からもビジネスの連鎖を起こしてゆく。
・アウトドアはハードル高い
→弟とアウトドアブランド「HARIYAMA PRODUCTIONS(http://hariypro.exblog.jp/)」を作る。市販品の使いにくいと感じている部分を改善して、自分の使いたい物を自らミシンを買って作り出した。ほぼ直線縫いでできるものに関しては、地元のおばちゃんなどに発注。小商い的にモデル事業としておこなっている。
 
○魅力の見つけ方のポイント
どれくらいの距離感でどんな風に対象を見ていますか?遠くから眺めているだけでは、実は気づいていないことがたくさんある。
 
①身の回りのことに超関心を持つ
マザーテレサの言葉「愛の反対は憎しみではなく無関心である」
関心を持つと、そこに愛が生まれる。愛をもって見ると、たくさんのことに気付く。
 
②価値観は千差万別
「ないもの」に空虚ではなくバラエティーを感じる。捉え方は様々なので、自分は何とも思わない物でも、他の人はとても感動するかもしれない。反対に何かを一緒にやろうとするとき、②を念頭に置いてしっかり価値観の共有をしないとチームはバラバラになってしまう。
 
③あたりまえがあたりまえじゃない
木次名物「サバ寿司」も、他地域の人から見れば意外性がある。客観的視点も大切に。
 
○魅力の活かし方のポイント
『人を巻き込み編』
①「参加できる仕組み」をつくる。
あ、いいねと乗っかれる状態をあらかじめつくっておく。
②絶対に「楽しそう」に見せる。
「しゃれてる、かわいい、かっこいい」で正しそうなことを楽しそうなことに見せ、関心を持たせる仕掛け
 
『人に伝える編』
せっかく見つけた魅力を、外の人に伝えずに独り占めはもったいない。ほしいもの、良いと感じる価値観は皆違うのに、「幅広いターゲットに向けて」は通用しない。ターゲット絞り込んで設定しないと、その人を喜ばせ、さらに人を動かす口コミはしてもらえない。
③「一人のターゲットを深く見ること」
④「紹介する商品の強みを考える」
対象とする人がなぜそれを喜んでいるのか、そのポイントを探ってゆくのも大事。
⑤「ゴールを具体的な絵やイメージに落とし込む」
 
○塾生・アカデミー生に向けて
「魅力も課題も、言語化、可視化が重要」その作業を徹底的に繰り返してゆくことで新しい価値と地域が生まれると思う。
シマプロも、挑戦の真っただ中にある。自分もたくさんの人に会っては話を聞いてもらい、フィードバックをもらうことを繰り返す毎日である。今日の塾を通して出会えた人とも、良い接点をもって行けたらと願っている。
 
●【グループセッション】
続いては、グループセッション。事前課題「チャレンジプランシート」を使って、プランを発表しました。第1回から活発な発表、議論が交わされ、塾生同士、講師、一般参加者、関係者からたくさんのアドバイスやコメンシートが寄せられました。
 
第5期 ラボアカデミー第1回 活動レポート!
 
●【終わりに】
本日の振り返りとして、塾長・講師よりコメントを頂きました。
 
・矢田塾長
「今期、私たちが目指すべきことは、今回の塾生のような若者がチャレンジしやすい地域を作ること。塾生には、質の高いチャレンジャーになってほしいので、リソース(資源)を使い倒してほしい。100回使っても受講料は変わらない。実際には、60人の卒業生でチャレンジを続けられていない人もいる。潰すのも人。チャレンジしにくい原因は、文化や暮らしを守りたいという気持ちとか様々な要因。塾生以外の参加者にも、半年の間に一流のフォロワー(支援者)になってほしい。他の人のいいコメントなどを盗んでいってほしい」
 
・山元さん
「この機会に身につけてほしいのは、10のステップを1つずつ整える戦略性。理屈はでいえば、絞り方は「やるべきこと」→「やれること」→「やりたいこと」の順だが、実際には理屈が全てではないので、「やりたいこと」→「やるべきこと」→「やれること」という順番で考えてよい。いろいろなことに足を突っこんで、「ワクワクセンサー」が振れるかどうか、なぜ振れたのかを見極めていくというプロセスを踏んでほしい。また、『使い倒し力』を身につけてほしい。これだけの人が集まっているのは奇跡的な機会なので、積極的に相談に行くなど、リソースを遠慮せずに徹底的に使い倒してほしい」
 
・三浦さん
「今山元さんが理屈が全てではないといったが、やはり「やるべきこと」からステップを踏んで考えることは大事。そうやって三方良しになっているかを確認しないと継続しない、生かし切れない。考えることは楽しいこと。塾では考え方の癖をつけたり、ヒントを学べる場所。たくさん考えてほしい」
 
そのほか、今回も塾の卒業生に大勢集まっていただき、近況報告や塾生たちにエールを送って頂きました。
 
●【記念撮影】
最後に、塾生・アカデミー生・事務局で記念撮影。
 
第5期 ラボアカデミー第1回 活動レポート!
 
●【交流会】
18時からは会場を隣接の「茅葺の家」に移して交流会が開かれました。料理は地域自主組織「日登の郷」の田舎料理バイキング。こちらで製造されているどぶろくも頂きました。速水雲南市長も駆けつけ、塾生たちに激励のメッセージを頂きました。
塾生、アカデミー生、卒業生、地域内外の一般参加者の皆さん、関係者、事務局、たくさんの方々が集まって、学び合い、支え合い、より地域に貢献できる学びとチャレンジの場を育んでいきたいと思います。
 
●「幸雲南塾/ラボアカデミー」とは?
雲南市が主催し、全国で活躍する20~30代の若手先輩起業家を講師に迎え、塾生自らが実行するプランを作り上げていくプログラムとして、平成23年から毎年約半年間の塾を開催し、60名の卒業生を輩出してきました。
第5期は、さらなるステップアップを目指し、市内のコミュニティが抱えている地域課題や地域資源、市内事業者、先輩塾生とのマッチングを図ることで、より実践的なプラン作りを目指します
「幸雲南塾2015/ラボアカデミー」開講!
→http://www.city.unnan.shimane.jp/www/contents/1432595664102/index.html

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